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遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう
一家の大黒柱が亡くなった時に備えられるのが「死亡保障」です。しかし、どのくらいあれば安心できるのかは人それぞれ異なります。最も大切なのは「自分たちにはいくら必要か」です。これが分からないといつまでも安心出来ない、または勧められるままに高額な保険に加入することになるかもしれません。

死亡保障を考える上で知っておきたいのが、遺族年金です。遺族年金は公的年金のひとつで、残った遺族の大切な収入源になります。そんな遺族年金について詳しく解説していきます。

遺族年金とは?
一体どんなものを遺族年金と呼ぶ?


家族を支えていた大黒柱が亡くなった時、残された遺族が受け取れる公的年金が「遺族年金」です。遺族も生活をしていかなければいけません。大黒柱に万が一のことが起こった時、その後の生活を考える上で最も大切なのが収入の支出を予想することです。

それぞれの家族構成や生活基準によってどちらも異なるものですが、収入の面で土台となるのが「遺族年金」だと思って下さい。ただし、遺族年金には、遺族基礎年金や遺族厚生年金などがあり、何を受け取れるかは亡くなった方の職業などによります。また、遺族年金をもらえる遺族の範囲も年金の種類によって異なります。

国民年金でもらえる「遺族基礎年金」

まずは国民年金で貰える遺族基礎年金について学びましょう!


国民年金に加入している方が亡くなった時、その遺族がもらえるのが「遺族基礎年金」です。これは国民年金に加入している人はもちろん、厚生年金に加入している人ももらえます。ただし、支給要件や受け取れる人に制限があるので注意が必要です。

国民年金の遺族基礎年金支給要件
1.被保険者(掛け金を払っている人)または老齢基礎年金の資格期間を満たしたものが死亡
2.保険料納付期間済期間が加入期間の3分の2以上であること
(ただし、平成38年4月1日前の場合、死亡日に65歳未満であれば、死亡月の前々月までの1年間滞納が無ければ受給できます。)

上記のいずれかに当てはまれば遺族基礎年金は受給できます。基本的には、被保険者が老齢基礎年金を受けるのに必要な期間を満たしていればその遺族が遺族基礎年金をもらえます。

しかし、それだと65歳未満の方は受け取れない方も多く出てきます。そのため、老齢基礎年金の資格期間を満たしてなくても、納付要件を満たしていれば受け取れるようにしてあるのです。

国民年金の遺族基礎年金支給要件対象者
1.死亡した者によって生計を維持されていた「子のある配偶者」または「子」

実は、遺族基礎年金は遺族なら誰でも受け取れるわけではありません。遺族基礎年金は子育て支援年金とも言われていて、子供がいる配偶者または子供が対象となります。以前は子のある妻が対象とでしたが、改正され、現在では夫も受け取ることが出来ます。

また、「子」となるのは以下の要件を満たしている者です。
1.18歳に到達したのち、最初に到来する3月31日までの間にある子
2.20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の子

実際に具体例を出して遺族基礎年金について知りましょう


例えば、以下のような家族構成の場合で、国民年金に加入していた夫が亡くなったとします。


夫の母
子供(21歳)
子供(17歳)
子供(15歳)

この場合、遺族基礎年金を受け取れるのは妻と、17歳と15歳の子供です。夫の母は「子のある配偶者」にも「子」にも含まれず、21歳の子は「子」の要件を満たしていないので対象外になります。

遺族基礎年金の「子」は18歳の年度末(3月31日)までの支給なので、それを過ぎると支給がなくなります。また、「子」が全員18歳の年度末を過ぎると遺族基礎年金は打ち切られます。

妻はどうなるの?と思われるかもしれませんが、支給対象者は「子のある配偶者」です。つまり、子供全員が18歳を過ぎると「子のある配偶者」には含まれず、対象から外れてしまうのです。

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厚生年金でもらえる「遺族厚生年金」

厚生年金で貰える遺族厚生年金とは??国民年金より手厚い?


遺族厚生年金は、厚生年金に加入していた被保険者が亡くなった時にもらえる年金です。こちらも支給には条件を満たしていることが必要ですが、遺族基礎年金より範囲が広くなっています。

厚生年金でもらえる「遺族厚生年金」の支給要件
1.被保険者が死亡した時
2.被保険者期間中の傷病がもとで初診日から5年以内に死亡した時
3.老齢厚生年金の資格期間を満たしたものが死亡した時
4.1級または2級の障害厚生年金を受けられるものが死亡した時

上記いずれかを満たすと遺族厚生年金が支給されます。しかし、1と2は遺族基礎年金と同様に納付要件を満たしている必要があります。納付要件は、保険料納付期間済期間が加入期間の3分の2以上であることです。(ただし、平成38年4月1日前の場合、死亡日に65歳未満であれば、死亡月の前々月までの1年間滞納が無ければ受給できます。)

厚生年金でもらえる「遺族厚生年金」の対象者
死亡したものによって生計を維持されていた
1.妻
2.子、孫
3.55歳以上の夫
4.父母
5.祖父母

上記の通り、遺族基礎年金と比べると範囲は広くなりますが、順位が決められていて、先の順位の遺族がいる間はそれ以降の順位の遺族は受給できません。順は以下の通りです。

対象とする家族の多様さも遺族厚生年金の良い点です。


順位 遺族 定義
1位 配偶者及び子 子に関しては、以下のいずれかに該当する者
・18歳に達する日の属する3月31日までの間であって、配偶者のいない者
・被保険者が死亡した当時から引き続き障害の等級が1級また2級である者
2位 父母  

3位 孫に関しては、以下のいずれかに該当する者
・18歳に達する日の属する3月31日までの間であって、配偶者のいない者
・被保険者が死亡した当時から引き続き障害の等級が1級また2級である者
4位 祖父母  

遺族厚生年金の「中高齢の加算」

次のいずれかに該当する妻が受け取れる遺族厚生年金には、40歳から65歳になるまで585,100円(平成28年4月~)が加算されます。これを中高齢の加算といいます。
1.被保険者が死亡した時、40歳以上65歳未満で、生計を同じくしている子がいない妻
2.遺族厚生年金と遺族基礎年金を受給していた子のある妻が、子が18歳到達の末日(3月31日)に達したため、遺族基礎年金を受給できなくなった時

40~65歳だと加算額が発生するのです


ただし、被保険者期間が20年未満の老齢基礎年金を受けていた人の死亡による遺族厚生年金にはこの加算はされません。条件はあるものの、ここでも厚生年金の手厚さが分かります。

遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

・遺族厚生年金の「経過的寡婦加算」
遺族厚生年金の受給者が65歳になると、遺族厚生年金と老齢基礎年金の2つが支給されます。そのため、今まで加算されていた「中高齢の加算」は打ち切られます。しかし、カラ期間の長かった妻の老齢基礎年金の額は、今まで払われていた額より少なくなる可能性があります。

経過的寡婦加算って名前を聞くと難しそうだけどわかれば簡単!


自分の年金をもらえるようになったら金額が下がってしまった、となったらちょっと困りますよね。そこで次のいずれかに該当する場合、「経過的寡婦加算(けいかてきかふかさん)」がプラスされ、その困った事態を回避できるようにしているのです。
1.中高齢の加算がされていた、遺族厚生年金の受給者である妻が65歳に達した時
2.昭和31年4月1日以前生まれの妻に、65歳以上で遺族厚生年金の受給権が発生した時

2つ目の支給要件に該当する場合、死亡した夫の厚生年金の被保険者期間が20年以上または、40歳以降に15年以上ある場合に限ります。

経過的寡婦加算ではいくらもらえるの?
次に、それぞれの遺族年金はいくらもらえるのか見て見ましょう。遺族基礎年金は簡単な計算式で求められるのですぐに試算出来ますが、厚生年金は少し計算が必要です。

・遺族基礎年金の受取額
遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

子供が一人の場合は、780,100円+224,500円で年間1,004,600円もらえる計算になり、子供2人なら780,100円+224,500円+224,500円で年間1,229,100円もらえる計算になります。

遺族基礎年金は、支給要件さえ満たしていれば一定の金額が支給されます。子供の数に応じて計算をしていけば良いので比較的簡単に試算可能です。

・遺族厚生年金の受取額
遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

中高齢寡婦加算の対象者の方などはここにプラスされます。式は単純ですが、報酬比例部分の老齢基礎年金額とはどのように求めれば良いのか悩んでしまいます。これは今まで払ってきた保険料によって異なります。

支払う保険料は給料などによって変わるため、遺族基礎年金のようにすぐには分からない仕組みになっています。なかなか自分で計算するのは大変なので、日本年金機構のねんきんネットなどを活用し、そちらで算出すると良いでしょう。
http://www.nenkin.go.jp/n_net/

保険は公的年で足りない部分を補うもの!

公的年金の保障内容を知れば過剰に手厚い生命保険に入って高い保険料を支払う事もないですね


遺族厚生年金の算出は少し大変ですが、ねんきんネットなどを活用して大まかでも金額が出せば、大黒柱に万が一のことが起こった時、いくら遺族年金がもらえるのか大体の予想が出来ます。

人によって色々なパターンがあるかと思います。

厚生年金加入者が死亡、子がある配偶者が受ける場合:遺族基礎年金+遺族厚生年金
遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

厚生年金加入者が死亡、中高齢の子のない妻が受ける場合:遺族厚生年金+中高齢の加算
遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

国民年金のみに加入、子がある配偶者が受ける場合:遺族基礎年金
遺族年金は厚生年金と国民年金で金額が違う?死亡保障を考える前に知っておきましょう

上記以外にもパターンはいくつかありますので、ご自身の状況に応じて試算をしてみて下さい。この金額が収入の土台となります。ここから貯金額や残された遺族が働いている場合は収入が加わります。

それを計算した上で、後はいくらあれば安心した生活を送れるのかを考えて見て下さい。この2つが分かれば、後は足りない部分を死亡保障で補うだけです。

公的年金のまとめ

いかがでしたでしょうか。死亡保障を考える上で重要な収入の1つに遺族年金があります。しかし、難しい言葉も多く、仕組みも良く分からないという声を良く聞きます。また、仕組みが理解できても、「私の場合はいくらもらえるの?」と悩むことも多いでしょう。

まずは、遺族年金には2種類あって、それぞれ支給要件や受け取れる対象者が決まっています。これを確認して、自分は何が受け取れるのかを確認しましょう。その上でそれぞれの金額を出して足していけば、いつの時点でいくらくらいもらえるのかが計算出来ます。

冒頭で話した通り、これを知らないと死亡保障の保険に加入しても安心出来なかったり、高額な保険に加入して損をしてしまったりします。万が一に備えつつ、普段の生活を楽しむために賢く保険を選びましょう。

参考資料
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150424.html
http://www.nenkin.go.jp/n_net/

公的年金で万が一の場合にいくら貰えるかを知る事は保険料の節約にも繋がる。

無料FP相談などで専門家にシミュレーションしてもらうのも良いですね!

 

このページでわからない点があれば教えて下さい、保険牧場のFPが確認後回答致します。






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